この本から何を学びたい?

・N高が目指す社会とは?

・どのような子どもに向いている?

・大人の教育も変えられる?


要約

N高が実現するまで

N高の始まりは、ドワンゴ取締役の志倉千代丸さんが同窓会で感じたこと。

この世界に多くの職業がある事を、せめて高校生になる頃までには知ってもらえないだろうか?

志倉さんは、通信制高校の立ち上げ経験のある中島武さんと出会い、話は実現に向かう。

そしてドワンゴの川上量生会長も

彼らが心から行きたいと思える高校を作れるのは、本当に僕らだけかもしれないと思ったんです
「彼ら」とは通信制高校に通っている生徒のこと。その多くはドワンゴのニコニコ動画のヘビーユーザー。

一方、KADOKAWAの角川歴彦会長には「議論のし直し」のために5回ほどつき返される。
後に角川会長は、以下のように語っている。

自分たちが教育事業をやるということの意味を、とことん社内で議論してほしかったんです。

教育現場では、ニコニコ動画が不登校の元凶のように言われることがある。
それを認識しているのか?その逆風に立ち向かってでもやる意義は?
自分たちに何が足りないのか?を考える必要があったとのこと。

N高の現校長、奥平博一さんは小学校教諭・学習塾業界を経て1999年頃から通信制高校で教員をしていた。
2014年10月には那覇へ、2015年8月には伊計島のあるうるま市へ引っ越していた。
1年半という非常に短い準備期間での開校・N高の構想実現に必須となる地元の協力を得ることに尽力した。
(一時は、旧伊計島小中学校校舎は観光関連事業での利用が有力になっていた)

N高の考え方

- 全日制高校に行けないから仕方なく通信制、という現状。N高はそれを変えられる。
- 「明るく元気に」とか「おもいやりが大事」とかのイデオロギーは無い。
- 具体的な成果、つまり「仕事に就ける」「大学合格」が得られることを目指す。
- 不登校児の受け皿を作ったのではない。「未来の普通の学校」を作ったら受け皿にもなっている。不登校児専用の学校というのでは本当には救われない。
- 従来の通信教育では友達ができなかった。N高は友達の価値を大切に考え、友達を作れる環境づくりにも力を入れている(入学前にslackへ)
- ネットコミュニケーションが問題になる時代だから、禁止するのではなく作法を教える。


2018年3月には最初の卒業生がでる予定。彼らが社会に与える影響はこれから明らかになっていく。


学びたかったことに対する答え

・N高が目指す社会とは?

→ 「社会をこうする」という目的ではなく、「仕事に就ける・大学合格」という成果を達成できる高校を作ることを目指している。

・どのような子どもに向いている?

→ 目的意識を持っている子ども。明確にやりたいことがある子ども。大勢と同じように過ごすことを重視するなら従来の全日制高校で問題ない。

・大人の教育も変えられる?

→ 子育てしながらN高生をやっている人もいる。だがあくまで高校。

感想

現在はあくまで高校だが、同じフレームで大人向けの「育児1年生向け」「結婚生活入門者向け」など内容を変えたものを作れば、いくらかの社会問題は解決に向かうかも・・・と思ったり。