2018年08月

ネットの高校、はじめました。 新設校「N高」の教育革命 (崎谷 実穂)

この本から何を学びたい?

・N高が目指す社会とは?

・どのような子どもに向いている?

・大人の教育も変えられる?


要約

N高が実現するまで

N高の始まりは、ドワンゴ取締役の志倉千代丸さんが同窓会で感じたこと。

この世界に多くの職業がある事を、せめて高校生になる頃までには知ってもらえないだろうか?

志倉さんは、通信制高校の立ち上げ経験のある中島武さんと出会い、話は実現に向かう。

そしてドワンゴの川上量生会長も

彼らが心から行きたいと思える高校を作れるのは、本当に僕らだけかもしれないと思ったんです
「彼ら」とは通信制高校に通っている生徒のこと。その多くはドワンゴのニコニコ動画のヘビーユーザー。

一方、KADOKAWAの角川歴彦会長には「議論のし直し」のために5回ほどつき返される。
後に角川会長は、以下のように語っている。

自分たちが教育事業をやるということの意味を、とことん社内で議論してほしかったんです。

教育現場では、ニコニコ動画が不登校の元凶のように言われることがある。
それを認識しているのか?その逆風に立ち向かってでもやる意義は?
自分たちに何が足りないのか?を考える必要があったとのこと。

N高の現校長、奥平博一さんは小学校教諭・学習塾業界を経て1999年頃から通信制高校で教員をしていた。
2014年10月には那覇へ、2015年8月には伊計島のあるうるま市へ引っ越していた。
1年半という非常に短い準備期間での開校・N高の構想実現に必須となる地元の協力を得ることに尽力した。
(一時は、旧伊計島小中学校校舎は観光関連事業での利用が有力になっていた)

N高の考え方

- 全日制高校に行けないから仕方なく通信制、という現状。N高はそれを変えられる。
- 「明るく元気に」とか「おもいやりが大事」とかのイデオロギーは無い。
- 具体的な成果、つまり「仕事に就ける」「大学合格」が得られることを目指す。
- 不登校児の受け皿を作ったのではない。「未来の普通の学校」を作ったら受け皿にもなっている。不登校児専用の学校というのでは本当には救われない。
- 従来の通信教育では友達ができなかった。N高は友達の価値を大切に考え、友達を作れる環境づくりにも力を入れている(入学前にslackへ)
- ネットコミュニケーションが問題になる時代だから、禁止するのではなく作法を教える。


2018年3月には最初の卒業生がでる予定。彼らが社会に与える影響はこれから明らかになっていく。


学びたかったことに対する答え

・N高が目指す社会とは?

→ 「社会をこうする」という目的ではなく、「仕事に就ける・大学合格」という成果を達成できる高校を作ることを目指している。

・どのような子どもに向いている?

→ 目的意識を持っている子ども。明確にやりたいことがある子ども。大勢と同じように過ごすことを重視するなら従来の全日制高校で問題ない。

・大人の教育も変えられる?

→ 子育てしながらN高生をやっている人もいる。だがあくまで高校。

感想

現在はあくまで高校だが、同じフレームで大人向けの「育児1年生向け」「結婚生活入門者向け」など内容を変えたものを作れば、いくらかの社会問題は解決に向かうかも・・・と思ったり。

嫌われる勇気 (岸見 一郎・古賀史健)

この本から何を学びたい?

・承認欲求を下げる方法

・自分は何をしたいのか?を見つける方法


要約

何が問題か?

人は変われます。のみならず、幸福になることもできます。
これが話の出発点。過去がどうであれ、人は変わることができ幸せになれる。

必要なのは「勇気」である。

アドラー心理学では、過去の「原因」ではなく、いまの「目的」を考えます。
人が行動しないのは「できない原因がある」のではない。

「行動しない」という目的のために「できない原因を探している」に過ぎない。

人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである
アドラー心理学ではこのように考える。

それにより、すべての悩みは同じ法則で対処できることへ繋がる。


対処法は?

① 課題の分離

ユダヤ教の教えに、こんな言葉があります。
「自分が自分のために自分の人生を生きていないのであれば、いったい誰が自分のために生きてくれるだろうか」と。
悩んだときは「これは誰の課題(目的)か?」を考える。

課題を解決できるのは本人のみ。それに囚われるのは相当苦しい生き方になる。

「他者の課題に介入しない・自分の課題には誰も介入させない」ことが大切。

② 「人生のタスク」に立ち向かう

「わたし」は、世界の中心に君臨しているのではない。
まずはこれを知ること。
所属感とはただそこにいるだけで得られるものではなく、共同体に対して自らが積極的にコミットすることによって得られるのだと考えます。
そしてそこへコミットすることで初めて、主観的に自身の存在価値を感じることができる。

われわれが対人関係のなかで困難にぶつかったとき、出口が見えなくなってしまったとき、
まず考えるべきは「より大きな共同体の声を聴け」という原則です。
職場で悩んだ場合。より大きな共同体に所属して、存在すること自体で貢献している事を思い出す。(例えば日本という国の経済活動には消費者として貢献している。)



響いたフレーズ

お前の顔を気にしているのはお前だけ


気づき

仕事がうまくいかない → 能力が足りないと考えるのは、本質的な問題から逃げている。本質は自分自身のゴールになっていないから前に進むきがほとんどないだけ。

人が成長する上で、友人が多いことは諸刃の剣。師と仰げば良いけど、日常的な逃げ場にすると成長を邪魔する。

学びたかったことに対する答え

・承認欲求を下げる方法

→ 課題の分離 : 他者の課題に立ち入らない。例えば、周りが「わたし」の事をどう思うか。


・自分は何をしたいのか?を見つける方法

→ 他者貢献を意識して行動する。他者が仲間である意識があれば、自己犠牲の要素は無い。


まだまだ学べることは多い気がするけど、今回はこのくらいで一旦終わり~。


大人の教養としての アート入門 (山内 宏泰)

この本から何を学びたい?

・印象派とかそういう言葉の出てくるような「アートの概要」を知る

・絵を書く・見ることの楽しみ方を知る

・写真を撮る上での表現方法のヒントを探す


要約

西洋美術は1300年頃を境界に大きく変化する。

- 1300年より前 : キリスト教などの宗教画。型を踏襲することが最優先。
- 1300年頃イタリア人画家のジョットが観察して描くことを始めた。
- その後のルネサンスで遠近法や陰影法が開発される。
- さらに数百年が経ち、19世紀後半に印象派が生まれる。

印象派

- 目の前のものを見たままに絵画にする。
- ひたすら見ることに集中できる絵画。
- 筆触分割という手法を編み出した。

その後

- その後「画家の内面を絵画に表現する」ことが始められる。
- ゴーギャンは色に、ゴッホは色に加え筆触に感情を込めた
- セザンヌは多視点を導入した。

ピカソ

- 20世紀初頭から1970年代に没するまで、スタイルを変えながら描いた。
- 1907年「アヴィニョンの娘たち」から絵の平面化が進んでいく。(キュビズム)
- 写実的な絵は対象の美しさに依存する。それを破壊した。
- ピカソはヒトの感情を動かしたかったのか?

抽象派
- カンディンスキー・モンドリアンなどにより始められた。
- 抽象表現だけで絵画を成り立たせた。

日本美術
- ピークとなる絵師を挙げるとすれば、葛飾北斎
- 線の描き方が秀逸。一本の線の太さや勢い・滲み具合で表現する。
- 実際の見え方に頓着しない構図の大胆さも持ち味。
- 葛飾北斎をはじめとする日本美術は印象派(モネ・ルノワール)やゴーギャン・ゴッホにも影響を与えた。

それ以前の日本の絵画
- 7世紀以降、中国からの仏教伝来をきっかけに。
- 日本は仏教を取り込み、仏画も盛んに描かれた。
- その後禅宗が大流行。仏教美術中心時代となった。
- 応仁の乱以降、強さや勇猛さが表現された華やかな絵画の時代に。
- また庶民にも美術が身近なものになっていった。

自分の目で見る
- オススメは常設展。特に上野公園(国立西洋美術館など)。
- 日本美術なら東京国立博物館。

学びたかったことに対する答え


・印象派とかそういう言葉の出てくるような「アートの概要」を知る

→ 宗教画、印象派、抽象派と、前時代の書き方を覆すことで発展してきた。


・絵を書く・見ることの楽しみ方を知る

→ 時代背景を知ることで、画家が絵に込めたものを感じるヒントになりそう。


・写真を撮る上での表現方法のヒントを探す

→ 正解はない。既存の方法に縛られない表現が時代を変える・・・かも。


AI vs 教科書が読めない子どもたち (新井 紀子)

この本から何を学びたい?

・少し前に流行った「シンギュラリティ教の信者」とは逆の主張はどんな根拠に基づいているの?

・これからの時代、価値を生み続けるにはどうするのが良いか?

・「今の時代の子ども(もしかしたら自分も含まれる?)に合った教育」のヒントはないかな?

AI(人工知能が)どんどん進化して、激ヤバな変化が起きると主張する人たち。若干、揶揄している表現。

要約

帯にはこう書いてある。
AIが神になる? ・・・なりません!
AIが人類を滅ぼす? ・・・滅ぼしません!
シンギュラリティが到来する? ・・・到来しません!
ただし、安心はできない。なぜなら、
半数の人は仕事を失う。新しく生まれる仕事はAIにはできない仕事。
仕事を失った人は、新しく生まれた仕事にも就けない可能性が高い。

東ロボくん

目標は「東大合格」ではなく「AIができるようになること、ならないことを解明すること」

2016年6月の模試で、
・5教科8科目の偏差値は57.1
・535/756 (約70%)の大学で合格可能性80%以上

その中で分かってきた東ロボくん(AI)に「できないこと・難しいこと」が重要

それは、
・(問題の)意味を理解すること
・常識的に判断すること
・応用を効かせる、柔軟に対処(計算)すること
・決められたフレームの外で計算処理すること

すなわち、読解力を求められる問題の正解率はなかなか向上させられなかった。

読解力を調査

RST(リーディングスキルテスト)を開発し、中高生を対象に実施。

問題のジャンル・学年によってはランダムに回答するよりも正解率が低い場合もあるほどの危機的状況。

読解力の高さと相関のある習慣をアンケート調査したが、ほぼ見つからず・・・

唯一、就学補助率が高い(貧困の多い)学校は読解能力値の平均が低かった。

埼玉県戸田市では先生もRSTを受けた。

自身の読解力の低さを痛感し、対策を話し合ったり、自分たちでRSTの問題を作ったり試行錯誤していた。

その後、埼玉県内の学力テストで、戸田市が総合一位に。

どうすれば読解力を向上させられるか?に対する明確な答えは得られなかったが、(戸田市の先生たちの行動のように)何らかの方法で向上させられる可能性を示唆する現象は見られた。

最悪なシナリオと一条の光


AIにできない仕事であふれているのに、それができる人手が足りない

AIでできる仕事を低賃金でやるか、職を失うことの二択を迫られ、世界的なAI恐慌が訪れる


しかし・・・


「何の仕事とはっきりは言えないけれど、人間らしい仕事」は代替されにくい

AIが得意な暗記や計算に逃げず、意味を考えること

これからも、「多くの人が困っていること」にビジネスチャンスはあり続けるはず

学びたかったことに対する答え

・少し前に流行った「シンギュラリティ教の信者」とは逆の主張はどんな根拠に基づいているの?

AIは意味を理解することはできない。
数学で扱える言葉は現在「論理・確率・統計」だけ。
人間の知能を、それら数学の言葉で表現できるまでは、AIが人間の知能を超えることはできない。

・これからの時代、価値を生み続けるにはどうするのが良いか?

一から十を学ぶこと。
応用が効く・柔軟性があることこと。
フレームに囚われない発想力を養うこと。

AIが得意な暗記や計算に逃げずに意味を考え、「多くの人が困っていること」を解決するよう行動する。


・「今の時代の子ども(もしかしたら自分も含まれる?)に合った教育」のヒントはないかな?

明確な答えはないが、読解力を高める意識は必要。

ありがちな、「読書習慣を増やす・スマートフォンの使用時間を減らす・塾へ行く」などは大きな効果は望めない。

参考

教育のための科学研究所

マインドマップメモ

図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください! (山崎元・大橋弘祐)

この本から何を学びたい?

・まとまったお金があったときにどうやって増やすか?

・資産運用の概要を掴む


メモ

【安全にお金を持っておく】個人向けの日本国債
・最低金利は0.05%(← 今の金利はココ)
・長期金利に合わせて変動する(今が最低なので、現状維持以上)
・変動金利型10年満期がオススメ
・1年経てば元本割れしない。

【ちょっとリスクをとって運用する】投資信託
・老後について
・年金で最低限度の生活はできる。
・貯金でプラスすると考える。(老後30年とすると、360万円の貯金なら月1万円)
・分散した株式投資なので、リスク(リターンも)を低く抑えられる。
・国内外に分散投資(1000社以上に)して、円安・インフレ対策に。
・オススメはこの2つを半分ずつ。
① 上場インデックスファンドTOPIX (国内)
② ニッセイ外国株式インデックスファンド (海外)
選んだ理由 : 手数料が安い。運用管理手数料(維持費)が低いことが特に大切。

投資信託(ファンド)の分類

アクティブファンド : プロが選んだものを買う。手数料が高い。
インデックスファンド : 機械的に選んだものを買う。手数料が安い。
*アクティブがインデックスに勝ったことは殆ど無い。

「毎月分配型」はやめたほうが良い : 税金面、運用管理手数料がボッタクリ

いつお金が手に入る?
病気時・老後など必要な分だけ売って換金。
利回りを生活費に当てるのは良くない(複利が効かない)

*必要なときは購入金額より下がっていても躊躇なく売る。大切なのは未来。

【お金を使う】

家は買う?借りる?
・「自分のものになる」を過大評価しないこと。銀行の奴隷になる。
・銀行で住宅ローンを組むと生命保険に入らされる。
・人生が流動的な若い人は賃貸のほうが無難なことが多い
・新築マンションなど広告費が高い商品は購入価格に上乗せされるから、コスパ悪い。

医療保険に入る必要がない理由
・「損な賭け」だから
・月2万円 x 40年 = 1000万円
・支払った金額には、人件費・広告費・詐欺被害費が含まれている
・平均的に損なので宝くじと同じ
・「高額医療費制度」がある。保険の代わりに貯金しておけば、大病もそれで賄える。
・自分が死んだら家族が路頭に迷う、そんな人は生命保険
・子供が自立するくらいまでの10年~20年の最低限の期間
・安い掛け捨て型
・『残される家族の人数』×『1000万円』くらい
・死亡保障だけの特約のないシンプルな保険

【トクする制度を使って実際に買ってみる】

NISA
・NISAは国が進めている制度。税金が安くなる。絶対利用したほうが良い。
・NISAとは?→1年間に120万円までの投資に対する利益が5年の間、非課税ということ。
・課税される場合、所得税 + 住民税で約20%
・2018年から『つみたてNISA』が始まる。
・普通のNISAと併用不可。
・投資限度額が年間40万円と低い。
・非課税期間は20年と長い。
・NISAは一人一口座
・5年後は①課税口座に移す②換金③もう一度NISA枠を使うか選べる

実際に投資する
・資産 - すぐおろせるようにする金額 = 投資額
・安定資産 (A) と リスク運用資産 (B)の割合を決める。
・リスク運用資産 (B) は 1年で1/3に減る可能性があると考える
・1/3を下回る可能性は2.3%
・43%アップになる確率が2.3%
・平均すると+5%
・(B)を決めたらまとめて買うこと。毎月少しずつ増やすと購入手数料が余計にかかる。
・国内と海外を半分ずつ買うこと。
・(B)が120万円以上の場合、120万円はNISA、超えた分は普通の証券口座で買う。
・資産は変動するので、時間が経つと国内外のバランスが崩れてくる。追加投資してリバランスする。(4:6 ~ 6:4の間に収まればOK)
・実際の目標額の2倍くらいに設定しておく。理由は
・利回りが目標を下回る可能性
・大きな病気で資産が減る可能性
・手数料や税金がかかる

【年金と確定拠出年金】
・民間の保険会社が売る年金は入らなくて良い(原価率が低い)
・「確定拠出年金」は企業年金の個人で運用するバージョンのようなもの
・老後が心配で運用したいという人は絶対入ったほうが良い制度
・掛け金の分だけ所得税や住民税が控除される
・上限の2.3万円の場合、年5万円前後節税効果がある
・儲かった分は非課税
・60歳までは原則下ろせない
・業務形態(自営業・公務員・会社員)によって加入できるタイプが異なる
・証券会社はやはり手数料を中心に選ぶ

素人がハイリスク・ハイリターンに手を出すなら・・・
・新興国(BRICs)のインデックスファンド
・eMAXIS新興国株式インデックス(新興国全体のTOPIXのようなもの)
・平均して8%だが振れ幅が大きい。
・ハイリスク・ハイリターンの場合、NISAが効いてくる。


素人はやめといたほうが良いもの

・外貨預金 : 手数料高すぎ
・トレーディング
・FX、REIT、先物
・金 : 働かない美人の奥さんみたいなもの
・売る側(銀行とか)が熱心に売りこんでくるもの


いちばん大切なことは?

・ちゃんと働くこと
・自分に投資して、人的資本を大きくすることは安全で効率的な投資
・どんな状況になっても働く術を持っていることは最強の保険になる


ギャラリー
  • 【英語力】オンライン英会話をやってみる (1)
カテゴリー
  • ライブドアブログ